写真を撮り続けて24年。
写真を撮影し続けていると「観察力」が磨かれるのではないか、とある時、気づきました。
それは、「事実をありのままに見ようとする力」です。
私は子どものころから絵を描くのが好きで、周りからも「絵が上手」だと思われていた方だと思います。少なくとも家族や親せきの間では、そうでした。
今はよく分かるのですが、多くの人が言う「絵が上手」かどうかは、「事実をありのままに見る力」があるかどうかとほぼイコールなのです。
「絵がうまくない」と思っている人は、例えば「人の顔」をデッサンする際、頭の中にある「顔」のフィルタを通して絵を描こうとしますが、「絵が上手」な人は、対象となる人の顔をよく観察してそのまま描きます。
つまり、「絵がうまくない」と思っている人は、情報をインプット/アウトプットする際に、本来ならば必要な情報が抜け落ちてしまっているのだと思います。
試しに、人の顔写真を逆さまにして、デッサンしてみてください。多くの人がいつもより上手に人の顔を描けるのです。
逆さまになった顔は、頭の中に蓄積されたパターンが少ないためか、よく観察しないと描けません。いつもよりも対象物をしっかり観察した結果、正確な線が引けるというわけです。
そのことに気づくことができれば、誰でもすぐに上達します。
撮影をしていると、対象物をしっかりと見る癖がつくような気がします。
そんなことを思いながら、ゆるゆるフォトウォーキングは続く。
撮影機材

SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary C016 | Micro Four Thirds | ミラーレス専用
- 発売日: 2016/03/18
- メディア: エレクトロニクス