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【巣ごもリッチ】10年前に発売されたパナソニック「Lumix GH2」を中古で手に入れてライブ配信する方法。

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昨年は在宅ワーク&オンライン化に対応するため、様々な機器を買い散らかしました(以下の記事をご覧ください)。

mydigitalphoto.hatenablog.com

そして今年に入ってからも、パナソニックが10年前に発売した「Lumix GH2」というカメラのボディ単体を中古でゲット。巣ごもり消費って怖いですね(笑)

この記事では、わざわざ古いカメラを買った理由と、「Lumix GH2」をWebカメラとして使う方法、実際に使ってみた感想について書いてみたいと思います。

 

「Lumix GH2」を手に入れたワケ

昨年、Webカメラの画質向上を目的にソニーの「VLOGCAM ZV-1」を買いました。

mydigitalphoto.hatenablog.com

このカメラは、「VLOGCAM」という名の通り、YouTubeなどで映像配信する人向けの商品となっています。

最新のカメラということもあり当然ながら画質はとてもよくAF(オートフォーカス)も早い。Webカメラとしてだけじゃなく、静止画撮影用のサブカメラとしても活躍を見込んでおりました。

しかしながら、長引くコロナの影響により、撮影の機会はめっきり減ってしまい、外に持ち出した回数は数えるほど。ほとんどWebカメラとしてしか使っていないカメラに約9万円もかけるなんてコスパ悪いなぁとずっと思っていたのです。

そんな中、気になっていたのが、パナソニックが2010年に発売した「Lumix GH2」でした。

最新の機器に比べると性能は劣りますが、発売当時はボディ単体でも10万円くらいしたカメラで、ライブ配信で使うには十分なスペックや機能を備えています。

それが、中古市場で1.5~2万円近くで買えるということでいまだに人気があり、昨年はライブ配信ニーズの高まりによって中古の「Lumix GH2」を求める人が増えているようです。

この「Lumix GH2」について調べていた際に、以下の動画を見つけました。10年前のカメラとはいえ十分なクオリティの映像が撮れることが分かると思います。

www.youtube.com

そこで、実際に「Lumix GH2」を手に入れて確かめてみることにしました。もし「Lumix GH2」がWebカメラとして日常使いできるならコスパは悪くないと判断したのです。

しかもセンサーサイズは、「VLOGCAM ZV-1」の1インチから、4/3インチにサイズアップ。

 

「Lumix GH2」をWebカメラとして使うために必要なモノ(1)

「VLOGCAM ZV-1」から「Lumix GH2」に切り替えると、単純にカメラ本体が大きくなり重量も増えます。これまで使っていた卓上三脚と自撮り棒の組み合わせでは、「GH2」を支えるには安定性に欠けるため、以下のようなマイクスタンドを購入しました。

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購入したのは以下の商品です。サウンドハウスで2,000円(税抜)でした。

K&M ( ケーアンドエム ) >232B 卓上マイクスタンド 送料無料 | サウンドハウス

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このマイクスタンドはコンパクトなのに、1.34kgもありずしりと重い。これなら「Lumix GH2」を載せても大丈夫です。

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裏面はリング状にゴム素材が使われており、デスク上においても簡単に位置がズレることはありません。

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先端についているネジは三脚用のネジとは異なるため、Amazonで以下のネジアダプターを購入しました。

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2個セットでも、1,000円以下です。

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こいつを以下の写真のようにマイクスタンドの先端につけると「Lumix GH2」などのカメラを直接取り付けることができます。 

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しかしこの状態だと配信用のカメラとしては高さが足りないので、「三脚スタンド付き自撮り棒」から三脚スタンドを外したポールを取り付けます。

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ポールは好みの高さに調整できるため、写真の通り27インチディスプレイの上部にくるように設置することができました。

 

「Lumix GH2」をWebカメラとして使うために必要なモノ(2)

「Lumix GH2」を手に入れてから気づいたのですが、HDMIの出力端子が通常のサイズではなくミニサイズでした。

そこで、ダイソーで変換アダプタを購入。

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f:id:justyle:20210108224030j:plain特に問題なく使えましたが、「Lumix GH2」はHDMI端子がバリアングル液晶を開いた側にあるため、Webカメラとして使う場合、ディスプレイの前をケーブルが通ることになります。

この状態でしばらく使ってみて、不便だったらL字型のHDMIアダプタを購入してディスプレイに被らないようにしたいと考えています。

 

「Lumix GH2」をWebカメラとして使うために必要なモノ(3)

「Lumix GH2」をWebカメラとして長時間使うためには、「DCカプラーDMW-DCC8」と対応するACアダプタを使って給電する必要があります。

互換品なら安く手に入りますのであらかじめ入手しておきましょう。

パナソニック DCカプラー ルミックス用 DMW-DCC8

パナソニック DCカプラー ルミックス用 DMW-DCC8

  • 発売日: 2010/10/29
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

「Lumix GH2」でHDMIパススルーにする方法

デジタルカメラを映像配信機材として使うには、撮影している映像をそのままHDMIに出力できる機能(HDMIパススルー)がカメラ側に必要となります。

デジタルカメラの液晶ディスプレイには、通常様々な情報が表示されていますが、映像配信には不要だからです。

ライブ配信に使えるという噂を耳にして手に入れた「Lumix GH2」ですから、当然その機能もあると思っていました。しかしながら、本体の設定メニューをいくら探しても設定項目が見当たりません。

このあたりは事前に調べていなかったので、まさか使えないものを買ってしまったのか、と焦りました。

それでも実際にライブ配信で使っている人がいるので、何か方法があるのだろうと思って色々調べたところ、以下の方法で可能であることが分かりました。

  1. 録画しながらライブ配信する
  2. マニュアルフォーカスでライブ配信する
  3. ファームを入れ替えたら使える?裏メニュー?

3についてはネットの情報なので真偽は不明ですが、1と2については実際にできることを確認しました。

しかしながら、どちらもちょっと不便です。

1については、SDカードの容量が気になります(本体としては録画時間は無制限のようです)。

2については、ピントが固定になるのでいちいち手で合わせないといけません。

 

「Lumix GH2」をWebカメラとして使ってみた(1)

実際に、「1. 録画しながらライブ配信する」方法で、オンラインワークショップをやってみました。

この時に使ったレンズは、20mm/F1.7 の単焦点レンズでした。

AF速度は「VLOGCAM ZV-1」に比べるとかなり遅いですが、オンラインイベントや会議で顔を映すだけなら問題となる場面はほとんどないでしょう。

SDカードは手元にあった32GBのものを使用し、動画の画質設定を「FH」にしています。この状態で撮影を始めると画面右下に「残5h21m」とでるので5時間以上は使えそうです。

特に設定をいじらなくても、「録画」ボタンを押すだけでOKです。

実際にzoomを使って4時間くらい使ってみましたが、特に問題なく使えました。

SDカードがいっぱいになる前にフォーマットすることさえ忘れなければよさそうです。

 

「Lumix GH2」をWebカメラとして使ってみた(2)

次に、「2. マニュアルフォーカスでライブ配信する」方法でオンライン会議に参加してみました。

この時に使ったレンズは、12-60mm/F2.8-4.0 のズームレンズでした。 

こちらの方法の場合以下のようにする必要があります。

  1. 本体上面にあるフォーカスモードレバーを回して、[MF]に合わせます
  2. レンズのズームリングをまわして画角を調整し、フォーカスリングをまわしてピントを合わせます。
  3. 設定メニューからカスタム設定にいき、「ガイドライン表示」「タッチパネル」「タッチQ.MENU」「MFガイド」をそれぞれOFFにします。
  4. 設定メニューを終了して、液晶ディスプレイの右側にある[DISPLAY]ボタンを何度か押します。出力された映像を確認しながら、画面下にカレンダーと時刻が表示されるモードを選びます
  5. そのまましばらくすると数秒後に、表示が消えます

実際に使ってみたところ、カメラと顔の距離がほぼ変わらない状態なら特に問題なく使えそうです。

もしライブ配信中にピントが気になったら、レンズのフォーカスリングをまわして調整することもできます(レンズに手が届く距離じゃないと厳しいですが)。

 

まとめ

事前によく調べずにカメラ本体を手に入れたため、「HDMIパススルー」のやり方が分かるまで少し焦りましたが、なんとか無事使えることが分かりました。

どちらの方法も一度セッティングしてしまえば、さほど手間なくWebカメラとして使えることがお分かりいただけたのではないでしょうか。